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ジョイスの手――はじめての『ユリシーズ』

“ときに孤独に、ときには幾人かと、1度ではなく何度でも読んでみよう。『ユリシーズ』を読むと同時に、とある平凡な1日の、ほんの小さな1つのなかに拡がる、超絶面白い私たちの世界を読むために.”
ジョイスの最高傑作『ユリシーズ』初読者のための絶好の手引き、ここに始まる!

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著者略歴

  1. 南谷 奉良(みなみたに・よしみ)

    日本工業大学講師、日本ジェイムズ・ジョイス協会事務局員。19世紀から20世紀初頭にかけての動物をめぐる文学、表象、諸制度に関心がある。主要業績:「ジョイスの〈ベヒーモス〉――『スティーヴン・ヒアロー』あるいは『若き生の断章』試論」(高橋渡・河原真也・田多良俊樹編著『ジョイスへの扉――「若き日の芸術家の肖像」を開く十二の鍵』英宝社, 2019年, 231-62頁); ”Joyce’s ‘Force’ and His Tuskers as Modern Animals. Humanities (Special Issue“Joyce, Animals, and the Non human), vol. 6 (3), 2017, pp. 1-15.

  2. 小林 広直(こばやし・ひろなお)

    東洋学園大学専任講師、日本ジェイムズ・ジョイス協会事務局員。ジョイス作品を「亡霊表象」「歴史」「トラウマ」という観点から分析・研究している。主要業績:「「心とは何か」を学ぶこと――『若き日の芸術家の肖像』と『ユリシーズ』におけるスティーヴンの母の祈り」(高橋渡・河原真也・田多良俊樹編著『ジョイスへの扉――『若き日の芸術家の肖像』を開く十二の鍵』、英宝社、2019 年、111-41 頁)、「〈我仕えず〉、ゆえに我あり――間違いだらけの説教と狡猾なスティーヴン/ジョイスの戦略」(金井嘉彦・道木一弘編著『ジョイスの迷宮──『若き日の芸術家の肖像』に嵌る方法』、言叢社、2016 年、99-118 頁)。

  3. 平繁 佳織(ひらしげ・かおり)

    中央大学助教。20世紀初頭のアイルランド文芸復興運動期の小説・演劇における音楽とパフォーマンスの表象、特に音響空間の表象に関心がある。主要業績:「『若き日の芸術家の肖像』における音響空間」(金井嘉彦・道木一弘編著『ジョイスの迷宮――「若き日の芸術家の肖像」に嵌る方法』言叢社、2016年、57-74頁);「舞台裏のArtisteたち――『母親』と音楽会評」(金井嘉彦・吉川信編著『ジョイスの罠―「ダブリナーズ」に嵌る方法』言叢社、2016年、283-304頁)。

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