作家の温又柔さんと木村友祐さんは、2019年の2月以来、人と人のあいだ、人と動物のあいだ、国家と人のあいだなど、様々なものの「あいだ」に横たわるものをめぐって、毎月、書簡を交わしてきました。書簡は2020年10月に書籍として刊行され、多くの方に親しんでいただきました。
本書の最終章である第8章「いま、この国で生きるということ」は2020年6月から8月にかけて4回にかけて書かれました。扱っているのは東京五輪、コロナ、そして「8月15日」です。執筆当時から1年が経過したのを機会に、この第8章の4回分を毎日一本ずつ公開いたします。この1年で何が変わり、何が変わらなかったのか、振り返ってみて頂ければ幸いです。
(2021年8月12日)