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グレゴワール・シャマユーから現代日本の論点を考える

この記事は2023年2月25日、台東区は田原町にある書店「Readin’ Writin’ BOOKSTORE」で行われたオンライン・イベント「グレゴワール・シャマユーから現代日本の論点を考える」を再構成したものです。
思想史家であるグレゴワール・シャマユーの著作の訳者3人(信友建志さん、渡名喜庸哲さん、平田周さん)とともに、『統治不能社会―権威主義的ネオリベラル主義の系譜学 』を代表とした4冊の訳書(『ドローンの哲学―遠隔テクノロジーと〈無人化〉する戦争』『人体実験の哲学―「卑しい体」がつくる医学、技術、権力の歴史』『人間狩り―狩猟権力の歴史と哲学』)を通してシャマユーの思想の源流やこれらのテキストを読み解きながら、権力が生まれて実装される過程や現代の日本に通じる論点、シャマユー自身の多様な関心の根本にあるものに迫っていきます。イベントの内容は全5回に分けて公開する予定です。
これまでグレゴワール・シャマユーの編集をご担当された元明石書店の武居満彦氏、そして公開にあたり当日の映像等を快くお貸しくださったReadin'Writin' BOOK STOREの落合博さまに厚く御礼申し上げます。

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著者略歴

  1. 信友 建志(のぶとも・けんじ)

    2004年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。現在、鹿児島大学医歯学総合研究科准教授。専門は思想史、精神分析。訳書にE.アリエズ、M.ラッツァラート『戦争と資本:統合された世界 資本主義とグローバルな内戦』(杉村昌昭共訳、作品社、2019)、W.シュトレーク『資本主義はどう終わるのか』(村澤真保呂共訳、河出書房新社、2017)、イグナシオ・ラモネほか『グローバリゼーション・新自由主義批 判事典』(杉村昌昭ほか共訳、作品社、2006)など。

  2. 渡名喜 庸哲(となき・ようてつ)

    1980年生まれ。立教大学文学部教授。専門は、フランス哲学・社会思想史、パリ第7大学博士課程修了。著書に『現代フランス哲学』(筑摩書房)、『レヴィナスの企て』(勁草書房)、『カタストロフからの哲学』(共編著、以文社)、訳書にグレゴワール・シャマユー『ドローンの哲学』(明石書店)、ジャン=ピエール・デュピュイ『聖なるものの刻印』(共訳、以文社)、『カタストロフか生か』(明石書店)など。

  3. 平田 周(ひらた・しゅう)

    1981年生まれ。南山大学外国語学部フランス学科准教授。専門は、社会思想史。パリ第8大学博士課程修了。博士(哲学)。主要業績に『惑星都市理論』(仙波希望との共編著、以文社、2021年)、『予測と創発』(共著、春秋社、2022年)など。翻訳に『民主主義の発明』(クロード・ルフォール著、共訳、勁草書房、2017年)、『もっと速く、もっときれいに―脱植民地化とフランス文化の再編成』(クリスティン・ロス著、共訳、人文書院、2019年)『恋愛のディスクールーセミナーと未完テクスト』(ロラン・バルト著、共訳、水声社、2021年)など。

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