この秋の臨時国会で審議が予想される「変形労働時間制」の導入など「給特法」の見直しによる働かせ放題が、学校現場を中心に大きく問題視されています。
ブラック企業並みに労働環境が悪化していく学校(教師)は、今後どうなっていくのか。過労で倒れる熱血教師を主人公にし、近未来の学校を小説風に書いた新刊『めっしほうこう(滅私奉公)』の内容に触れつつ、こうした状況に対してどのような処方箋があり得るのか、未来へ向けたビジョンを語ります。
※トーク終了後、藤川伸治さんによる『めっしほうこう』のサイン会をおこないます。
内田 良(ウチダ リョウ)
1976年生まれ。名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。専門は教育社会学。福井県出身。学校管理下の組み体操や柔道を含むスポーツ事故、いじめや不登校の教育課題、部活動顧問の負担など、子どもや教員の安全・安心について研究。ウェブサイト「学校リスク研究所」を運営。著書に『教育という病』(光文社新書)ほか。
藤川 伸治(フジカワ シンジ)
みらいの教育プロジェクト呼びかけ人代表、藤川塾塾長。1957年生まれ。1980年4月から広島県公立中学校理科教員。1995年から広島県教職員組合役員。2000年4月から18年 3月末まで日本教職員組合役員。教職員の長時間労働解消や公務災害認定の取り組み、政府との協議に従事。18年4月以降、連合総研主任研究員。著書に『みらいの教育~学校現場をブラックからワクワクへ変える』(共著、武久出版)、『熱血教員が過労死する本当の理由』(kindle)、『広島発 人権・平和教育』(共著、明石書店)、『これが平和学習だ』(共著、アドバンテージサーバー)